自転車を取り巻く事故のリスクは主に、(1)自分が怪我をする、(2)他人に怪我をさせる、(3)他人の財物に損害を与える、という3種類です。しかし、残念ながら現在は自転車事故全般をカバーする「自転車保険」という保険商品は非常に少ないのが現状です。したがって、自転車事故のリスクには、次で説明するように、「傷害保険」と「個人賠償責任保険」を組み合わせて対応することが一番現実的な方法です。
自転車をめぐるリスクを包括的にカバーしてくれる自転車保険は少ないのですが、数少ない自転車保険のひとつが、Yahoo!プレミアム(月額会費 346円)の会員向けに発売されている「ちょこっと保険」自転車プランです。Yahoo!プレミアムの会員限定というのが残念ですが、もっとも手軽なプランの場合は、月額390円から加入できるます。既にYahoo!プレミアムの会員になられている方は是非検討をお勧めします。
自転車保険以外の保険で対応する場合は、「傷害保険」と「個人賠償責任保険」を組み合わせることになります。傷害保険に加入すれば、自転車の事故だけでなく家庭内の事故、スポーツ・レジャーでの事故で負った自分の怪我に対して補償されます。
自転車運転中に歩行者とぶつかって怪我をさせたり、他人の所有物を壊した場合にその損害を補償してくれるのは、個人賠償責任保険です。「日常生活賠償特約」などの名称になっている場合もあります。この保険は単独では加入できる、傷害・火災・自動車保険などの特約として付帯することが普通です。すでに加入している自動車保険や火災保険に特約として付帯されている場合もありますので、自動車保険や火災保険に加入されている方は確認してみてください。もしも特約を付けていない場合は、特約保険料は年間1000円以内に収まる場合が多いので、更新のときに是非加入しておきたいものです。
参考:自転車事故のリスクと対応する保険 対比表保険の種類 | 相手の怪我 | 相手の物損 | 自分の怪我 | 特徴 |
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自転車保険 | 自転車事故のための保険ですが、商品が非常に少ないのが難点。Yahoo!プレミアムの会員限定の「ちょこっと保険」自転車プランがあります。 | |||
傷害保険 | 自転車事故に限定せずに、自分の怪我を対象とする保険です。交通事故による怪我の補償に限定したタイプもあります。 | |||
個人賠償責任保険 (日常生活賠償特約) |
自転車事故に限定せず、日常生活の中で生じた相手の怪我や物損を対象とする保険です。火災保険や自動車保険などの特約として付帯することになります。また、クレジットカードの付帯保険として単独でも加入できるケースもあります。 | |||
TSマーク保険 | 自動車安全整備店で点検・整備を受けてTSマークを貼ってもらうと、保険が付帯されます(有効期間1年)。 | |||
+ 個人賠償責任保険 (日常生活賠償特約) |
傷害保険と個人賠償責任保険の2つの保険に別々に加入する方法です。障害保険で自分の怪我をカバーして、個人賠償責任保険で相手の怪我や物損をカバーします。手間がかかりますが保険商品が多いので、ご自分のニーズに合わせてきめ細かく組み合わせることができることがメリットがあります。 |